株式会社 エコロインターナショナル

トップページ>関連情報・皮膚常在菌>皮膚表皮にある強力なバリア機能

表皮にある強力なバリア機能

表皮のもつ重要な役目は、バリア機能です。表皮自体の厚さはおよそ0.2ミリメートルですが、その一番上を覆っている角質層は、わずか0.02ミリメートルの薄い膜にすぎません。しかし、この薄い角質層の膜は、強力なバリアでもあるのです。もともとは海から発生した生き物である私たち人間の体には、たくさんの水分が含まれています。それが何らかの理由で失われたら、人間は生きていけません。角質層は、皮膚の内と外とを 遮る ( さえぎ ) バリアとして、まず体の中から水分が蒸発するのを防いでいます。雨の少ない、乾燥した地域でも、人間が水分を失わずに生きていけるのは、この角質層の働きのおかげといえるでしょう。それと同時に、この角質層のバリアは、外からの微生物や有害物質の侵入を防ぐ役目も果たしています。肌の表面に悪玉菌がついた場合でも、まず角質層をコーティングしている弱酸性の皮脂膜がそれを育たなくさせ、さらに角質層がその密度で悪玉菌を中に入らせないようにします。そのうえに、悪玉菌をつけたまま古い細胞ごとはがれ落ちることで、角質層は幾重にも肌を守っているのです。表皮の体を守る機能は、それだけではありません。有棘層には、ランゲルハンス細胞があり、外から侵入してくる異物や細胞をつかまえてその情報をリンパ球に伝えるという、免疫防御機能を果たしています。また角化細胞を生み出す基底層には、メラニン色素をつくるメラニン細胞(メラノサイト)もあり、紫外線の影響から皮膚を守っているのです。つまり、表皮が健康な状態にあるかぎり、肌は内からも外からも守られ、トラブルがない状態をキープすることができるというわけです。次に、表皮の下にある真皮は、水分を含んだ厚い組織で、2、3ミリメートルの厚さがあります。いわゆるお肌の「ハリ」を左右するのはこの組織で、 膠原 ( こうげん ) 繊維のコラーゲン、弾力繊維のエラスチン、ゼリー状のムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸など)から構成されています。最後に、真皮の下にある皮下組織は、皮下脂肪をつくり、蓄える組織です。皮下脂肪は、体へのエネルギーの供給と体温の維持、それと外からの刺激を和らげるクッションとしての役目をもっています。脂肪は分解すると、エネルギー+水+炭酸ガスに変わるため、エネルギー貯蔵の役割もあります 。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送