最近、身の回りの洗浄剤やグッズに「除菌」「抗菌」をうたっているものが多くなったことにお気づきでしょうか？外から帰ってきたら薬用のハンドソープで手を洗い、お風呂場では薬用石けんや、防腐剤や殺菌剤の入ったボディー・シャンプーで体をごしごし洗う。直接身につける肌着やパジャマ、タオルまで抗菌作用のあるものに替え、またそれを除菌剤入りの洗濯用洗剤で洗う。さらにご丁寧に、カーテンやじゅうたんに除菌剤入りの消臭剤をかけたり、手が触れる場所は、とにかくみんな消毒する方もいるでしょう。
こういう方たちは、身の回りにいる菌をとりあえず全滅させれば安心で、そのほうが「健康で美しくなれるはず」と思い込んでしまっているかもしれませんが、じつは肌本来の健康や美しさをもたらすものから、遠ざかっていることに気づいていないのです。
皮膚に善玉の常在菌がいるおかげで、しっとりとハリのある健康的な肌がキープできるのです。除菌・抗菌剤で常在菌を殺して肌荒れを招くのではなく、常在菌を活用することで美肌をつくる。これが、肌本来の健康なあり方ではないでしょうか。
