ココイルグルタミン酸ナトリウム
ココイルグルタミン酸ナトリウムは、非常に低刺激性でソフトな洗浄剤です。他の界面活性剤のｐＨについていくつかあげてみましょう。普通石けんや化粧石けんにはよく「脂肪酸ナトリウム」が使われています。原料は牛脂肪酸やヤシ油脂肪酸などですが、ｐＨは10前後と、強アルカリ性の性質をもっています。20分に1度手を洗うことを何度か繰り返すと、手の皮膚がアルカリ性に傾いてしまいます。次に、ハンドソープなどに使われている「ラウリル硫酸ナトリウム」は、脂肪酸ナトリウムに比べ、ややアルカリ性が弱いのが特徴ですが、それでもｐＨは9?10程度なので、アルカリ障害を起こす危険性は、なくなっていません。最後は、赤ちゃん用の石けんにも使われる「脂肪酸トリエタノールアミン」です。こちらはｐＨ7の中性で、アルカリ障害は起こしませんが、脱脂力が極めて強く、低刺激性の石けんとはいえないのです。
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