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環境問題に関心のある全ての方へ・・・

みなさんは、「環境ホルモン」という言葉をご存じですか？環境ホルモンが、ヒトや動物、魚介類の内分泌を撹乱する物質で、そのために河川に住むコイが雌化したり、人間の男性の精子減少が起こったりしている、と指摘されていることはご存じかもしれません。しかし、ヒトや動物の体内のシステムをおかしくするような恐ろしい環境ホルモンを日本中、あるいは世界中に蔓延させているのは、ほかならない私たちであること、私たちの暮らし方に原因があることにどれくらいの人が気づいているのでしょうか。環境ホルモンは、これまで工場の排水や船底の塗料、農薬などに由来する化学物質が原因で発生するといわれてきました。しかし、近年の研究により、合成界面活性剤の分解物「ノニルフェニール」も環境ホルモンの一種であるといわれているのです。合成界面活性剤は、衣料用洗剤、台所用洗剤だけでなく、シャンプーやボディー・シャンプー、化粧水や化粧クリームなど、私たちの身の回りの多くのものに使われている合成化学物質なのです。そして合成界面活性剤は、環境ホルモンを発生させる以外にも、タンパク変性作用による皮膚障害、アレルギー、発ガン性などが疑われています。今こそ、私たちの暮らし方を見直し、自分の体や環境に害をなす合成化学物質を避け、体にも環境にもやさしい生活の仕方を考えるべき時ではないでしょうか。私たちの意識と、生活習慣を変えることにより、次世代を担う子どもたちが安心して暮らせる環境づくりをすること、そして今、目の前にある自分の体の危機を避けることは、十分に可能なはずなのです。